私はいつも常に「主役」を目指していた。
「やるからには最高を」、「主役じゃないと意味ない」、
「その他大勢」で何が楽しい?
相手と比較し、時には優越感を感じ、時には劣等感を感じた。
で、その繰り返し。「相手と比較」してるといつもレースをしている感じ。
永遠のレース、永遠の戦い。
自分が特別であることが存在する権利がある
ことでそれを証明するための戦い。
疲れるんだ、これが!
昨日生まれて初めてジェンベを習った。
昔から音楽とは縁があり太鼓を叩くのは好きだったけどちゃんと「習った」
のは初めて。20人ぐらい円になってスタート。簡単なリズムの繰り返し。
でも「叩き方」、テクニックが色々あって少し難しい。少し緊張気味。
メインのリズムを皆で叩き始めたとき、奈良さんのジェンベが「ソロ」を始めた。
緊張が一瞬にして消え、私の手が自由に動き始めた。手だけではない、
体全体が音楽に触れ、リズムと一つになり、「風に乗った」ように
動き始めた。楽しい、楽しい、楽しい!!
笑顔満開、元気満開、幸せな気持ちでいっぱいになった!
そして踊るようにジェンベと一緒に音と響き始めた。
気持ちいのなんの!
ずーーっと目をつぶりっぱなし。ずーーーーーっと笑いっぱなし!
楽しくて楽しくて…
奈良さんのジェンベはずっとソロをするわけではなく、所々に風のように
パッと入ってくる。それが本当に気持ちいい。本当に煽られてる感じ。
いないと全然違う。本当に違う。
そこで感じた本当の「主役」の意味。
私は以前「群舞」は「主役」に
なれないからなるものだと思っていた。
そんなんじゃない。
私はあそこで最高に気持ちよく、幸せにジェンベを叩いていた。
奈良さんに支えられ、皆のリズムに支えられ。
そして感じた:
主役も群舞もない。
あるのは「役割」。
皆は一つで「仲間」なんだ。
「自分」が「主役」をやりたがっているあいだは「一つ」にはならない。
自分が「消える」時に本当の主役になっている。
ワークショップ後の奈良さんのセリフ:
「お祭りみたいに皆に楽しんでほしい。
コンサート後、写真とかサインとかそれは
それで嬉しいけどお祭りみたいに
「あ~楽しかった!!!」
っていう気持ちで帰ってくれるのが幸せ」
そのエネルギー、音にめちゃくちゃ出てた。
そしてそれをキャッチし、「イェ~イ!!!」って
気持ちで全てを忘れただただ「楽しんだ」。
体全体で、心から。
ワークショップ後、皆に言われたこと:
「本当に楽しそうに叩いてるからこっちも
楽しくなっちゃった!」「笑っちゃった」「私も揺れ始めた」。
「人生とは究極のコラボレーション」
全てはひとつで繋がっている。
あなたがあなたであることで
私が私であることが出来る。
ありがとう、ありがとう、ありがとう!
(奈良さんのHPhttp://www.naradaisuke.com/)
Maho Somekawa
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